今夏の読書状況

毎年夏は読書に勤しむことを自分に課していますが、今夏はあまり進んでいません。カンボジアに行ったときは読み始めて間もない哲学書を持参しました。マルティン・ハイデガー著「存在と時間」です。往復の飛行時間を考えて、きっとしっかり読めると思っていたのですが、飛行機に慣れない自分は、同書を開いても内容が頭に入らず、結局鞄の中に入れたまま持ち帰ってきました。通勤の時は読んでいるのに、何故飛行機は駄目だったのか、年に1回程度しか利用しない空路では、気分が落ち着かなかったのかもしれません。普段携帯できる書籍は鞄に入れていますが、今夏から重厚で大きな書籍は職場に持ってきています。仕事の気分転換に頁を捲る時があって、これは自宅で読むよりいいと思っています。思えば昔は8月末までに数冊読破を目標にしていました。これは学生時代からの癖になっているのですが、今は箍が緩んでとても読破は出来ません。ダラダラと読んでしまうので、どんなに時間があっても読むペースを変えることはせず、長い時間をかけてしまいます。哲学書を敢えて読んでいるのはダラダラ病に活を入れるためで、哲学という学問はぼんやり読んでいると一向に論理が頭に入ってきません。自分で刺激を与えて脳の活性化を図りたいと願っているのです。

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