ゴジラ世代の「GODZILLA」

今日は勤務の後、職場近くのTOHOシネマズに立ち寄り、米国版「GODZILLA」を観てきました。自分は50歳を超えているので1100円で映画を楽しむことが出来るのです。映画は本当に久しぶりでした。まだまだ盆休みの気分を楽しみたいので娯楽映画を選びました。私はゴジラ世代です。ゴジラ第一作が封切られた1954年には生まれていませんが、私は小学生時代にはゴジラ映画の虜になっていました。ゴジラが単純な怪獣対戦映画でないことを知ったのは、おそらく高校生の頃です。水爆実験に警鐘を鳴らす存在として、当時としては驚くべき特撮を駆使して、初代ゴジラが誕生したのです。その頃、ゴジラ第一作が再放送されたテレビでVHSに録画して繰り返し観ました。そんな思いをもって新作「GODZILLA」を観てきました。米国版のスペクタクルの素晴らしさに圧倒されましたが、映像技術は賛美出来ても、若干腑に落ちない箇所もありました。当時のビキニ実験は実はGODZILLAを倒すためだった?という台詞です。米国側の正当化とも取れる台詞で、被爆した多くの人たちにとってはやりきれない思いではないでしょうか。GODZILLAが自然とのバランスをとるために現れたと言うならば、なぜ核を使う設定にしたのか、「GODZILLA」というタイトルにも関わらず敵対する怪獣ムートーの方に時間を多く割いているのは何故なのか、くどくど考え出すとキリがないのでやめますが、社会性を盛り込むのであれば、さまざまな人的災害の現象ばかりを追わずに、何か一つ納得できるテーマに縛った方が良かったのではないかと思えます。娯楽を楽しみたい自分にとってちょっと引っかかる箇所が多かった映画だったと思いました。

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