週末 新作の土練り開始

昨日、土錬機の分解掃除をしたので、今日はさっそく新作用の土を練りました。やはり土はいいなぁと思いました。自分には陶彫が合っていると感じます。イメージも崩れかけた幾何形体のようなものが出てきています。これを他の素材で作ることは難しいと思います。また来年の夏に向けて陶彫の第一歩を始めることになります。本来なら陶彫で雛型を作りたいところですが、ウィークディは公務員という身分なので時間が足りず、今回も雛型はやらずにいきなり本制作に入ります。陶彫は当然粘土による制作なので可塑性があります。少し乾いてから表面を磨くこともできます。自分が調合している陶土は鉄のような風合いがでますが、鉄より軽く細工も自由です。割れたカタチは鉄では巧く表現できませんが、陶彫なら容易です。こんなメリットがあって陶彫を作り続けていると言えます。ただし、陶土は時間との戦いで、長い時間放置しておくと使いものになりません。今日から土練りを開始したので、これから時間を見ながら、そして陶土の乾燥具合を見ながら制作をしていきます。

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