2月 新作の第一歩

2月になりました。今年は暖冬で、きりきりした寒さはありません。先日作品の搬入が終わり、次に残った課題に向かって新作のエスキースに入りました。今回の作品は木彫部分に彫り跡を残して塗装せずにおいたので、軽やかな印象を受けるという感想を見に来られた人から聞いたので、こういう印象を大切にしながら、自作の雛型作りを始めました。別の仕事をしている関係で制作ばかりやっていられない自分はどうしたら制作を続けられるか、常日頃から考えていました。その結果、効果的な手段を思いついたのです。それは作品が出来上がって展覧会に搬入した途端、間髪をいれずに次作を作ること。ひとつ作品が終わって、ホッとしてしまうとそのまま作品を作れなくなります。一息つくのは制作の合間にしておけば必ず作品を完成させることができると思います。今日はその第一歩です。

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