「伊東豊雄 建築/新しいリアル」展
2007年 8月 10日 金曜日
神奈川県葉山にある県立近代美術館に行って来ました。海水浴客で賑わう湘南海岸に比べ、葉山は若干人が少なめでした。美術館では「伊東豊雄 建築/新しいリアル」と題された個展が開催され、特異な建築家の全貌を見ることができました。建築は水平垂直の構造が通念となっていますが、それを乗り越えて、より自然に近いカタチで構造を支える実験的な取り組みが見て取れました。美術をやっている自分からすれば、建築の構造がこんなに美しく楽しいモノだとは夢にも思わず、伊東ワールドにのめり込んでしまいました。確かに外見だけが変わった建築はありましたが、構造そのものがまるで生き物のように伸びていく建築を初めて見ました。以前、東京原宿を歩いていたら突然現れた抽象彫刻のような建物「TOD`S表参道ビル」の美しさに惚れ惚れしたのを思い出しました。このビルにしても「せんだいメデイアテーク」にしても裏では構造上の計算や実験が数々行われていたことを今回の展覧会で知ることが出来ました。 Yutaka Aihara.com
関連する投稿
- 「構築シリーズ」に向けて 来年7月のスケジュールに入れていただいている「ギャラリーせいほう」での個展では、「構築シリーズ」をスタートする予定です。今まで「構築〜包囲〜」と「構築〜解放〜」に取り組んできましたが、「構築〜包囲〜 […]
- 図録レイアウト打合わせ 7月に予定している東京銀座のギャラリーせいほうでの個展。今回は「発掘から構築へ」と副題をつけて行います。それに先がけて図録を準備します。今日はその打ち合わせがありました。細かな情報はまだこれからです […]
- 6月の創作プラン 6月になりました。職場にも慣れてきました。まず、今月の創作プランですが、RECORDの現在のシリーズに捺印する落款を作らねばなりません。1月から始まっている3年目のシリーズですが、まだ印を作っていな […]
- 彫刻制作の意味するところ 毎日制作をしていて、ふと思うことがあります。作品制作はまず自分が作りたいイメージがあって、それをカタチにしたいと欲して制作をしているわけです。幸い個展やらグループ展で鑑賞者の目に触れる機会が持ててい […]
- 卒業制作を思い出す 個展やグループ展の搬入や搬出を手伝ってくれている知り合いの美大生がこの4月で4年生になり、卒業制作をどうするのかという話になりました。今まで大学から出された課題に対し全力で取り組んできた彼女は所謂優 […]
Tags: カタチ, 個展, 展覧会
The entry '「伊東豊雄 建築/新しいリアル」展' was posted
on 8月 10th, 2007
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.