彫刻家カール・プランテル
2006年 10月 7日 土曜日
オーストリアのオーバーエスタライヒ州に住む彫刻家中島修さんと一緒にカール・プランテルの自宅を訪ねたのは、もう20数年前になるでしょうか。農家を改造して中世の木の家具をモダンに配置した部屋に通されて、お茶を頂きました。プランテルの彫刻はブランクーシに通じる抽象的な石彫作品で、角をなめらかに磨いた立方体や、単純なカタチに穴をつけた精神的な作品に至るまで、明快さと包み込む空間の美しさが特徴です。立方体をナイフで切り取ったようなシャープな中島さんの作品と対比すると、同じ石を扱う作家でありながら、まるで異なる個性を持った者同士がそれぞれ空間のあり方に別の解釈を提示しているようで面白さを感じました。有機質と無機質、両方の良さを感じつつ、お互いの作品が呼応しあう様子はとても刺激的でした。
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Tags: カタチ, 作品, 彫刻, 留学, 芸術家
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