週末 陶彫加飾&お礼状宛名印刷

今日は朝から工房に篭りました。昨日の午後作業するはずだった成形の最終的な詰めを朝のうちにやりました。陶彫成形の内側から紐状にした陶土を貼りつけて補強をした後、表側から板で叩いて形を整えます。形は立体として納得できるようにあらゆる方向から叩いて自分のイメージに近づけていきます。彫刻的な工程としてはこれが一番楽しい作業なのです。私はイメージをデッサンせず、いきなり彫塑として捉えていく方法を取っています。平面デッサンをすると描写に夢中になってしまい、立体的な捉えが私には今ひとつピンとこないのです。形が納得できたら、表面に彫り込み加飾を施していきます。これは陶土を掻き出しベラで彫っていく工程で、言わばレリーフですが、立体的な捉えというよりは平面性が強いと感じています。全体の形を作っている時のように周囲を回りながら作ることはせず、作品の面から面へ移動しながら彫り込んでいきます。これは我慢を強いる作業で、粘り強く取り組んでいきます。昼ごろになって工房の気温が上昇したので、休憩を兼ねて近隣のスポーツ施設に出かけて水泳をしてきました。1時間程度で工房に帰ってきて、作業を再開しました。夕方4時になると頭がクラクラしてきたので、今日の作業は終了にしました。酷暑の中で7時間、現在の気候を考えるとこれが限界かなぁと思っています。この季節は乾燥が早いので、陶彫部品に水を打ってビニールをかけて陶土の乾燥が緩やかになるように配慮しています。夜は7月個展のお礼状に宛名印刷をしました。芳名帳を見ていると、ギャラリーせいほうが案内状を送った人たちは住所や氏名が判断できず、申し訳ないことですが、私の知り合いだけにお礼状を送ることにしました。このNOTE(ブログ)を読んでいらっしゃる方で、お礼状が届かなかった方がいましたら、御容赦いただけると幸いです。早いものでギャラリーせいほうの個展から1ヶ月以上が過ぎました。今日も精を出して新作に取り込んでいましたが、創作活動が未来永劫続けられるとしたら、こんなに幸せなことはないなぁと思っています。また、来年もよろしくお願いいたします。

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