週末 陶彫成形の後、映画館へ…
2019年 8月 24日 土曜日
週末になりました。今月は夏季休暇を取ったので鑑賞が充実していますが、今日も陶彫制作の後で横浜のミニシアターに出かけました。朝8時に工房に出かけ、予め準備しておいたタタラを使って、4個目の陶彫成形を行ないました。昼頃、自宅に戻ったら母親がいる介護施設から電話があって、母が転倒して顔が腫れているとのことで、家内も私も急遽午後の予定を空けて介護施設に向いました。近くの病院が見てくれる手筈になっていると施設の職員が言うので、母を車椅子に乗せて病院に向いました。CTスキャン等やっていただいて骨には異常なしと医者に判断されて、ホッと胸を撫でおろしました。90代の母は何があっても不思議ではないと思っていたので、これは想定内ではあったのですが、心穏やかでなくなったのは確かでした。午後は工房に行って明日の作業の準備をして、今日は陶彫制作を終えることにしました。本来なら夕方まで作業をしようと思っていたのですが、出鼻を挫かれた感じになってしまいました。家内も午後の演奏活動を休みました。家内は明日も演奏活動があるので、自宅でゆっくり休んでいたいと言っていました。そこで私一人で常連のミニシアターに出かけることにしました。観たかった映画は「ヒューマン・フロー 大地漂流」で、現代美術家であり社会運動家としても知られる中国人アイ・ウェイウェイが監督をしています。テーマは世界中の難民が置かれている現状を浮き彫りにする刺激的なドキュメンタリーでした。私たち日本人は難民の困難な状況に直面することなく、普通のことを普通に出来る平和な日常を過ごしています。これがどんなに貴重なことか、戦火を避けて母国を捨てざるを得ない多くの難民の映像を見ていて、改めて感じた次第です。多くの庶民は、どの民族であっても家族と共に平和に暮らしたいのです。宗教や文化の違いはあっても平和に対する願いは一緒です。「これは”難民の危機”ではなく、”人類の危機”なのだ。この映画が人間性、社会の真意を理解するのに役立つことを願う。」ウェイウェイ監督の言葉が全編を通して重く圧し掛かりました。ウェイウェイ監督自身も反共産党として中国を追われている立場です。ドキュメンタリーはありのままの現実を描き出しますが、あくまでも映像なので、耐え難いような体験も映像を通してしか語ることは出来ません。それでも世界各地で起こっている事実に眼を向けることは出来るはずだと私は感じました。そんなことを思いながら2時間20分の映像を目を凝らして観ていました。詳しい感想は後日改めます。