シリーズ化した図録のレイアウト

今晩、懇意にしているカメラマン2人が、図録作成に向けた全体のレイアウトをもって自宅にやってきました。私の個展用の図録は14冊目になりますが、今まで全て同じサイズ、同じページ数、似たようなレイアウトで作っています。私はシリーズ化(連作)が大好きで、その蓄積を楽しんでいる傾向があります。そうなると毎年作っている図録のデザインに変化が乏しいことがあって、それは充分承知しています。図録には集合彫刻の全体を示す記録という意味合いもあるため、これでいいと判断しています。「発掘シリーズ」は11冊、「発掘から構築へ」1冊、「構築シリーズ」2冊という今までの冊子を見ると、少ないレイアウトの変化であっても、私は写真の効果には注文をつけていて、光を取り込めとか、空気を感じさせるようにとか、面倒なことをカメラマンに言っているなぁと思っています。逆にカメラマンからの提案もあり、これは異なる媒体による彫刻家とカメラマンの連携したアート作品ではないかと思うところです。今回は出来るだけリアルな画像を要求し、それにカメラマンが応えてくれています。図録は作品の一つだと私は認識しています。個展に来られた方々の手元に置いていただける唯一の自作なのです。デジタルな作品と立体的な彫刻とは明らかに捉えが違うので、同じ土俵では語れませんが、作品が内包するコンセプトは伝わるのではないかと思うところです。

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