15冊目の図録が届いた日

私は個展の度に、同じサイズ、同じ頁数の図録を用意しています。そのために懇意にしているカメラマンに図録用の撮影をお願いしてきたのでした。今年が15回目の個展なので、図録は15冊目になります。毎年1000部印刷していますが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、個展に来られる人は少ないだろうと思っています。図録の内容は毎年変わり、作品によってはデジタル化した方が映える作品もあります。彫刻は立体なので光と影が微妙に影響し、とりわけ野外撮影は天候にも左右されます。幸運なことに雨が降って撮影が出来なかったことは、今まで一度もありませんでした。晴天か曇り空で撮影が行われたことを天に感謝したいと思います。今回の図録ですが、私としては今までにない色彩感のある出来栄えではないかと思っています。「発掘~聚景~」の屏風を、水色や桃色、薄紫の色彩を多用したことで明るい雰囲気を醸し出しました。私は暗い色調が好きなので、これはかなりの冒険でした。私としては苦手な色彩克服もあったのでしたが、自分の表現が広がったように感じています。図録では野外撮影と室内撮影を対比していますが、ギャラリーせいほうの白い空間で見る作品は、また違う雰囲気を纏います。そこが立体の面白いところでもあるのです。今日の夜に今年の図録1000部がカメラマンによって自宅に届きました。明日職場で職員に配ろうと思います。土曜日にギャラリーせいほうに3分の1程度を持参いたします。図録はカメラマンと彫刻家による協働作品だろうと私は思っています。決してアナログ作品の解説ではありません。アナログとデジタルが両輪で噛み合って、初めて作品の世界観が現れてくるのです。

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