「意志と表象としての世界」を読み始める
2013年 12月 5日 木曜日
「デカンショ デカンショで半年暮らす あとの半年ゃ寝て暮らす」という旧制高校の流行り歌があります。これはデ=デカルト、カン=カント、ショ=ショーペンハウワーのことだそうで、いよいよ自分も本格的な哲学書に着手することにしました。契機になったのはニーチェです。自分はニーチェをさらに深く理解したいために、まず「意志と表象としての世界」(A・ショーペンハウワー著 西尾幹二訳 中央公論社)を読もうと思いました。かの有名なミットライト・ペシミズム(共に苦を分かち合う厭世思想)とはどんなものか、実際に読み解いていこうと思います。「意志と表象としての世界」は文庫本にして3冊あり、内容は4巻から成り立つ大作です。20歳代であれば途中で放り出していたであろう書籍ではないかと思います。この歳で読む意味を探りながら大作に挑みます。「意志と表象としての世界」は72歳まで生きたショーペンハウワーが、30歳の時にまず初めに脱稿したもので、そのあと各所に変更を加えて現在のものになっています。というか死ぬまで改稿を繰り返して完成させたのが本書です。印象的な書き出しである「世界はわたしの表象である。」に続く展開を楽しみながら、時に理解に苦しみつつ、長い時間をかけて通勤の友にしていきます。まさに朝夕の通勤車内は読解と思索の場になって、知的好奇心を満足されてくれるものと信じています。
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Tags: ドイツ, 書籍
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