週末 制作サイクル遂行
2013年 10月 6日 日曜日
来週の三連休に仕事が入っているため、今週末は出来る限り、新作の陶彫制作を進めていこうと思っていました。先週のウィークディの夜も工房に通っていて、夜にも関わらずタタラや成形をやっていました。これは制作サイクルの辻褄合わせで、三連休に時間が取れない分をウィークディや今週末でやろうとしているのです。なかなか厳しい措置ですが、意欲が打ち克っているので、今のところは何とかやっていけそうです。今日もギリギリまで頑張っていました。彫刻は精神の産物だとつくづく思うのは、制作時間が長くなると肉体より頭脳がつらくなることです。頭の中がまわらなくなるのです。ただ身体だけを動かしている労働より、頭の中でイメージを辿りつつ制作する方が疲れます。それは作業全般に亘って神経を使うためで、フォルムに緊張感が出たり、逆に緩慢になったりするのは精神の成せる業ではないかと思うのです。緊張感や集中力を伴うと自分は歯を食いしばる癖があって、顎が疲れているのに気づくことがあります。8時間を超えると身体の疲れが顕著です。そこを突破するためには心の修練が必要なのかもしれません。短期決戦では作れない彫刻は、一気呵成に行うことが出来ず、緊張感や集中力を維持していく必要があるので、心の持ちようが出来不出来を決めると思います。ミケランジェロがどの芸術よりも彫刻表現を優位と見なしていたと、ある書籍で読んだことがありましたが、わかるような気がします。ひとまず今日は朝から始めた陶彫制作を8時間を超えた夕方6時に止めることにしました。秋の日は釣瓶落としで工房の周囲は真っ暗になっていました。
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Tags: 制作, 工房, 彫刻, 芸術家, 陶彫
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