三連休 絵画的作業開始

新作「発掘~地殻~」は「発掘~鳥瞰~」「発掘~混在~」に続く三双屏風として展示する作品です。屏風の方法をとることで彫刻と言っておきながら、これは絵画かもしれないと思っています。作品は正面でしか観ることができず、裏には何もありません。半立体としての世界が即ち彫刻ですが、鑑賞視点からすれば絵画の領域になると考えます。油絵の具で色彩を施すため、ますます絵画性が強くなります。制作工程のほとんどが彫刻的作業に費やされているので、彫刻としての意識が強くなりがちですが、自分の作品は彫刻と絵画を併用した表現で、比重としては同じくらいと考えることにしました。今日から三連休で絵画的な作業を開始しました。今日は支持体作りが主な仕事で、ベースになる油絵の具を塗りました。畳6枚分の半立体の作品に塗る油絵の具の量はどのくらいになるのか、バケツの中で色彩を混合しながら、溶き油を入れて大きな刷毛で混ぜ合わせました。スタッフと家内と私の3人で塗り始めました。精魂こめた作業を続けること3時間、中腰になったり屈んだりしながら何とか支持体作りが終わりました。明日は上から絵の具を散らします。三連休は油絵の具と格闘してます。

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