雛型で遊ぶ

横浜のグループ展に出品した「構築〜起源〜」には、その雛型も合わせて展示してありました。見に来た人は小さな雛型にも関心が高く、本体と見比べて楽しんでいたようでした。雛型は作者自身も楽しんで作っていて、遊びの要素がいっぱい含まれています。こんなものを作ってみたらどうだろうと気軽に作れるし、頭の中のイメージが具体化できるし、実作に入る前にスケールを決めることができるので、雛型は大いに重宝しているのです。ただし雛型をそのまま大きくすることはありません。雛型で試したことを、さらに発展させた実作にしたいと思うからです。これから作る陶彫作品も雛型を作るつもりです。陶芸部分は実際の土を焼いて雛型にするつもりです。いくつかの連作として計画している陶彫なので、雛型では連作も作ってみたいと考えています。気楽に遊びながら雛型作りをやっていきます。

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