「クレーの旅」を読んで
2008年 7月 31日 木曜日
新藤信・文「クレーの旅」を読みました。写真図版が多く旅のイメージが捉えやすい冊子です。クレーに限らず芸術家が旅で得る情報、体験がいかに大切なものかがよくわかりました。クレーの場合は、北アフリカのチュニジアで目のあたりにした色彩がその後の作品に影響を与え、またヨーロッパ的な絵画技法から離れていこうとする意思が感じられます。不思議な文様のような、また記号化された形象が培われたのは、まさに生まれ故郷ではなく、旅で出合った風景やその印象であったと思っています。自分の場合も昔住んだヨーロッパの旧市街の影響が作品作りに欠かせない要素として、ずっと脳裏にあります。そろそろ作品を展開したい欲求に駆られています。クレーのような有効な旅をしたいなと考えるこの頃です。 Yutaka Aihara.com
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Tags: 作品, 展覧会, 芸術家
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