黒海を臨むキリスト教寺院
2007年 3月 13日 火曜日
黒海沿岸のトラブゾンに到着したのはトルコに来て2ヶ月を過ぎていました。ここで印象深かったのは焼き魚でした。イスタンブール同様に港で魚を焼いていて、その一匹をタダで頂きました。よほど金銭がない旅行者に見えたのでしょうか。実際ウィーン生活で貯め込んだ衣類は汚れれば捨てて身を軽くしていましたし、外見はかなり貧相になっていました。焼き魚は食事ホームシックになるくらい飢えていた食物のひとつだったので、美味しく食べました。そこで黒海沿岸の町ですが、今まで旅してきた町と様子が異なり、やや西洋風な雰囲気がありました。それはビサンチン時代のキリスト教寺院があったからです。ただアヤソフィヤは教会ではなく博物館になっていましたが、内壁のフレスコ画を見るとトルコにいることを忘れてしまうほどでした。ずっとモスクを見てきた目には新鮮でした。そろそろヨーロッパに戻ろうかと、自分はアジア人なのに不思議な感覚に襲われたものでした。
関連する投稿
- ネムルト山登頂記 トルコの東アナトリアに位置する標高2150Mのネムルト山頂に遺跡があると聞いて、現地でミニバスツアーに参加しました。私たち夫婦の他に西欧から来た数人の旅行者がいました。小さなバスで山頂を目指し、やが […]
- カッパドキア奇岩群 カッパドキアを知ったのは学生時代に神田の古本屋街で立ち読みした古い美術雑誌に掲載されていた白黒写真からでした。地球上のものとは思えない不思議な世界に驚いて、思わずその古本を買ってしまったのでした。そ […]
- ハマム体験記 トルコで一度は行ってみたいと思っていたのが、公衆浴場(ハマム)でした。カッパドキア観光のついでに寄ったユルギュップという小さな町で、このハマムを体験しました。公衆浴場と言っても日本の浴場とは異なり、 […]
- 2つの地下都市 トルコの地下都市を訪ねたのは20年以上も前のことなので、記憶が徐々に風化しています。訪ねた地下都市の名称はカイマクルとデリンクユでした。どちらがどうだったか忘れてしまいましたが、蟻の巣のように地下へ […]
- 若かりし頃の貧乏旅行 「保田龍門・保田春彦 […]
Tags: トルコ, 散策, 留学
The entry '黒海を臨むキリスト教寺院' was posted
on 3月 13th, 2007
and last modified on 1月 18th, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.