週末 陶彫制作&横浜の展覧会

週末になりましたが、昨日まで夏季休暇を取っていて、休暇中から陶彫制作を継続してやっています。今日も身体がおかしくなりそうなほど気温が上がり、この体感は体温に近づいていると思いました。工房は野外とほとんど変わらない室温になっているので、じっとしていても汗が流れ、シャツがびっしょりになります。まして創作活動は精神性を伴うため、あれこれ考えながら陶土に向き合っていると、汗が噴出してきます。今日も工房にいる時間は、4時間が限度と判断しました。これでは新作の土台を施工するまではいかないなぁと思っていました。彫り込み加飾をした箇所も見る見る乾いていくので、後で仕上げをするためにも水を打ってビニールで保護しておかなければなりませんでした。昼過ぎには工房を後にして自宅に戻ってきました。エアコンの効いた自宅に戻ると、ホッと溜息が出ました。これでは若いスタッフを呼ぶことは出来ないと思い、明日は来ないように連絡を入れました。午後は自宅の食卓でRECORDの追い込みに精を出していましたが、横浜のデパートで金魚の画家が展覧会を開いているのを思い出し、家内を誘ってみました。夕方、横浜そごうには暑さを避けて車で行き、8階催し物会場で開催している「深堀隆介」展を見てきました。本展には「金魚愛四季(きんぎょいとしき)」と洒落た題名がつけられていて、多くの鑑賞者が訪れていました。さまざまな器に透明樹脂を流し込み、そこにアクリル絵の具で一層ずつ丹念に金魚を描きこんでいました。透明樹脂の厚みで金魚が立体的に見えていました。描き方の巧みさで言えば、これはまさに超絶技巧の域に達していて、海外で評価されている理由が分かりました。詳しい感想は後日改めますが、この世界は一般的に受け入れられる要素はたっぷりあるように思えました。工房での陶彫制作は明日も継続の予定ですが、どのくらい進めることができるのかは気温次第です。毎日汗をかきすぎていて、夜はクタクタになっています。

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