閉庁日における制作目標

昨日から始まった職場の閉庁日(休庁期間)ですが、改めて制作目標を掲げておきたいと思います。週末である今日も朝から夕方まで陶彫制作に明け暮れました。閉庁日9日間のうち、元旦と従兄弟会を除く7日間で何をどのくらい作るのか、具体的な陶彫部品の個数を挙げていこうと考えました。屏風に接合する陶彫部品は現在のイメージでは22点と思っていて、現時点で10点が成形と彫り込み加飾が終わっています。そのうち焼成まで終わっているのが5点あります。残り12点を閉庁日7日間で作れるのかどうか、こればかりは無理な感じがしますが、それでも制作目標に掲げておこうと思っています。屏風に接合する陶彫部品は床置きよりは小さめですが、手間は変わらず、寧ろ小さい分だけ時間がかかるように感じています。閉庁日7日間は屏風に接合する陶彫制作一辺倒です。寒い日が続き、陶彫部品の乾燥が進まないため、窯入れが出来ず、それは陶彫制作をやっていくには好都合です。今日は昨日準備したタタラを使って2点の成形を行いました。いつものように混合陶土が無くなったので、明日は土練りから始めなければなりません。毎日のように陶土に触れていると手が荒れてきます。ハンドクリームを手放すことが出来ません。陶彫制作に集中していると時間が経つのが早く、あっという間に一日が終わっていきます。日々決めている作業時間の7時間は、気持ちの持続にはちょうどいいのですが、なかなか進まず心は焦るばかりです。かといって時間を延ばすことは精神的に難しいと思っています。今朝の寝起きに屏風の全体イメージがふと頭を過ぎりました。公務員の仕事から次第に解放されていくと、彫刻に心身ともに近づいていき、イメージの更新が頻繁に起こります。私の中にまるで2人の人間が棲んでいて、私を突き動かしているようです。彫刻家の私はあまり冷静ではなく、自分の作品以外は目に入りません。因みに公務員管理職の私はさまざまなことが目について、あまり細かいことに拘っていると職員から疎まれる存在になってしまうのではないかと危惧しています。そのため極めて鷹揚に振舞うように努めているのです。別人格の2人のうち、今はすっかり彫刻家の私になっていて、我が強く専制君主のような精神状態です。他人に危害は加えませんが、彫刻家の私は鼻持ちならない人物に成り下がっているのです。

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