週末 義母の13回忌
2019年 6月 15日 土曜日
週末になりました。前から予定していた義母の13回忌を今日行ないました。家内の母は多くの兄弟姉妹と一緒に、戦前の時代に奄美大島から本土にやってきました。兄弟姉妹の中には哲学者や考古学者や音楽家がいて、学問や芸術で身を立てた人ばかりだったので、私は家内と結婚する時に親戚を回った折、彫刻家を志望する私に親戚全員が理解を示してくれました。私は職人家庭に育っていたので、学術文化の香りのする環境に憧れを持ったこともありました。義母は13年前に86歳で他界しました。その頃、私の拙い芸術に対する思索を聞いてくれた親戚の面々も、現在は年老いて、この13回忌が最後かもしれないと思いました。義母の兄弟姉妹の中で、カント哲学者であった叔父が亡くなった時は、私にもショックがありました。叔父ともっと話がしたかった、私は未だカント哲学の裾野にも到達していない、そんな残念な思いに駆られたこともありました。学問で身を立てようとした兄弟姉妹を義母は経済的に支えていたらしく、そうした環境で家内は育ったのでした。家内は中国考古学を専攻している叔父にとくに懐いていたようで、80代後半に差し掛かった叔父を、家内はいつも気遣っていました。家内の両親の墓地は、横浜の古い地域である久保山墓地にあります。久保山の日蓮宗の寺で法要をした後、横浜中華街に場所を移して、親戚縁者で会食をしました。この機会を大切にしたいと私は思いました。私がまだ彫刻家にも公務員にもなっていない頃、夢に生きていた私に対し、理解を示してくれ、また支援をしていただいた家内の親戚の厚意を私は忘れることが出来ません。手前味噌ですが、今日は良い一日だったと思っています。
関連する投稿
- 体力維持のために… 私は自宅の近くにスポーツ施設があるため、そこで水泳をしていました。20年以上も前は仕事帰りに夜間コースに通い、そこで知り合った仲間たちとマスターズ登録をして、年齢別の競技大会にも出ていました。その頃 […]
- 台風接近でも野外イベント実施 私の職種を知っている人であれば、ここに登場する野外イベントがどんなものであるのか、予め見当がつくと思います。本来なら5月に行うイベントでしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、今月になって実施した […]
- 彫刻家として… 4月になりました。昨日は管理職退職辞令交付式に参加して、私の公務員人生にピリオドを打ちました。今まで職種を隠してきましたが、同じ職種の方々がこのNOTE(ブログ)をご覧になっていることもあり、今にな […]
- GW④ 「陶紋」の制作継続 ゴールデンウィークの4日目を迎えました。一昨日から小品「陶紋」の制作に入っていて、今日も制作を継続しました。新作の「陶紋」は5点作る予定です。そのためのタタラを準備していたので、今日は昨日に続いて4 […]
- 週末 相続手続き&最新作陶彫第一歩 6月最初の週末を迎えました。今夏の個展で発表するであろう新作は全て出来上がり、先週末に写真撮影をしたところですが、新作は修整が多く、梱包を含めて今月の週末にやっていくつもりです。発表するであろうとし […]
Tags: 彫刻, 日常生活
The entry '週末 義母の13回忌' was posted
on 6月 15th, 2019
and last modified on 6月 19th, 2019 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.