2017年HP&NOTE総括

2017年の大晦日を迎えました。毎年恒例になっている総括を行います。まず彫刻では7月に12回目の個展をギャラリーせいほうで開催させていただきました。大きな作品では「発掘~宙景~」と「発掘~座景~」を出品しました。個展も12回目になると慣れていると思われがちですが、毎回越えなければならない壁があり、綱渡りの状況があり、否応なく創作活動の難しさを感じています。その分毎回個展に足を運んでくださっている方々に心強い言葉をいただいて、感謝に耐えません。来年に向けて新作が既に佳境に入っていて今日も頑張っていました。創作の新たな展開は劇的にやってくるものではなく、薄い紙を一枚ずつ積み重ねていくようなものだなぁと思っています。陶彫とのつき合いも長くなりましたが、今も発見があって刺激をもらえます。あと20年も制作できたら少しはマシな作品が出来るのではないかと思うこの頃です。今年厳しかったのは一日1点づつ平面作品を作っていくRECORDでした。日によっては時間が取れない時があれば、意欲が低下している時もありました。下書きばかりが先行して、その日のうちに完成出来なかった作品も数多くありました。これは何年経っても厳しい課題ですが、怠け癖のある自分のためにも継続していきます。鑑賞は充実した1年間だったのではないかと振り返っています。運慶の木彫やジャコメッティの塑造が印象に残っていますが、絵画ではミュシャの「スラヴ叙事詩」やヴォルスが忘れられません。さらに美術館2つを加えれば、「イサムノグチ庭園美術館」と「故宮博物院」が存在感を放っていました。映画ではまずヒットしたアニメから観はじめましたが、シーレやセザンヌ、ロダンといった芸術家の生涯を扱った映画が印象に残っています。来年は芸術家を扱った映画が目白押しで今から楽しみにしています。読書は停滞気味でした。最近は難解な哲学や心理学の専門書から遠ざかっているので、来年は気合を入れ直そうと思っています。今のところ現象学に興味があるので、一冊はモノにしようと考えています。最後に私の拙いNOTE(ブログ)を我慢強く読んでくださった方々に感謝申し上げます。それでは皆さまにとって来年が良い年でありますようお祈りいたします。来年もよろしくお願いいたします。

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