三連休 香川県高松へ

三連休の初日です。今日から家内と1泊2日で香川県高松へアートに触れる旅行に出かけることになりました。羽田空港発9時25分、ほぼ1時間程度で高松空港に到着しました。リムジンバスに乗ること40分、高松市の繁華街である瓦町で下車しました。以前ここには来たことがあって、もう10年以上も前なのに不思議な懐かしさを覚えました。瓦町から琴平電鉄志度線に乗りました。コトコト揺られながら時折単線になる志度線は、何とも気分が癒されるのでした。車窓から見える風景で気になったのは山々の形状でした。庵治石の産地である八栗あたりでは石を切り出した痕跡が独特な山頂を形作っていました。私たちは、まず塩屋駅で降りて「ジョージナカシマ記念館」に向かいました。木工デザイナーのジョージナカシマは、アメリカ生まれで両親は日本人です。アメリカで教育を受けたため、デザインや空間に関する感覚は日本人ではありません。ただ、自然のままの木材を使い、そこにデザインポリシーを見出したナカシマの創作家具は、美しさと日用性を併せ持つユニークなものです。私は最近ジョージナカシマの世界観を知りました。家具に惚れるというのはこういうことかなぁと思いました。もう少し前に知っていれば、自宅の家具は全てナカシマデザインになっただろうにと思った次第です。記念館の感想は後日に回します。塩屋駅から八栗駅まで再び志度線に揺られました。八栗駅で降りて歩くこと20分程度で「イサムノグチ庭園美術館」に到着しました。前に40人くらいの団体客がいて大変混雑していました。彫刻家であり、舞台装置や照明デザインまで手掛けたイサムノグチは、日系アメリカ人アーティストです。今回の旅行は「イサムノグチ庭園美術館」へ行くことが目的でした。詳しい感想は後日にしますが、以前訪れた時と現在との間に、私は東京銀座のギャラリーせいほうで10回以上の個展を開催しています。そんな感慨も込み上げてきました。点在するイサムノグチの作品を眺めて、空間に対する思いを再認識できたことは、私にとって収穫でした。「イサムノグチ庭園美術館」から八栗駅までの途中に、うどん本舗山田屋があると記憶にあって、歩きながら店を探すことにしました。曖昧な記憶だったので若干遠回りをしてしまいましたが、何とか辿り着くことができて、美味しいうどんを味わうことができました。志度線に終点の高松築港駅まで乗り、予約してあったビジネスホテルに泊まりました。充実した一日でした。

関連する投稿

  • 週末 母の通院付添い&映画鑑賞 やっと週末になりました。この1週間は来年度に向けての取り組みが始まり、私は来年度の職場運営の構想を練りつつ全職員と面接を行いました。少しずつ疲労が溜まってきていたので、今日は週末の有難味を感じます。 […]
  • 夏季休暇⑤ 5日間の休暇を振り返る 今日はどこかへ出かけることはしないで、今年の夏季休暇を振り返る一日にしました。7月末に2日間の夏季休暇を取りました。ここでは新潟県魚沼市を訪れて、江戸時代の彫工石川雲蝶のダイナミックな木彫に触れまし […]
  • 箱根彫刻の森での「洪易」展 昨日の勤務時間終了時間から、職場全体で親睦を兼ねた一泊旅行をしてきました。箱根湯本で泊まり、今日は彫刻の森美術館で散策を楽しみました。ちょうど台湾の造形作家「洪易(ホンイ)」の個展を開催中で、自分は […]
  • 三連休 仕事と美術鑑賞 三連休の最終日ですが、午前中は止むに止まれぬ仕事が入っていました。結局、三連休はいずれも職場関係の仕事が半日程度あって制作がままならない状況でした。今日の午後は工房には行かず、東京の美術館を家内と見 […]
  • 四連休2日目 東村山市立中央公民館へ 四連休2日目になりました。以前から計画していたことですが、今日は家内と車で東京にある東村山市立中央公民館へ出かけました。同館の1階会場で、私の師匠である彫刻家池田宗弘先生が個展を開催していて、午後2 […]

Comments are closed.