週末 手の皸が始まった日

12月になって初めての週末ですが、先月のモチベーションを保ったまま、今日も朝から夕方まで陶彫制作に明け暮れました。今日は暖かい一日でしたが、工房内は寒々としていたので、大型ストーブを点けました。いつものように大学院生が来ていて、彼女は来月早々に修了制作の締め切りが迫っているので、緊迫した雰囲気を纏っていました。私は彼女に背中を押されるように制作に没頭しました。私にとってはこれは有り難い状況で、彼女の姿勢は好影響を齎せてくれているのです。一日7時間近く陶土に触れていると、手がガサガサになって皮膚に皸(あかぎれ)が始まり、私には薬用クリームが欠かせなくなっています。クリームを塗ると皮膚がピリピリ痛みます。もうこの時期からクリームが必要になっているのは、それだけ制作にかける時間が長くなっている証拠かもしれません。作業は柔らかい陶土ばかりではなく、乾燥した陶土にもヤスリをかけることがあり、手を酷使しているなぁと思っています。創作は精神の成せる技なので、手がどうであれ作業を止めることはしません。制作が乗ってくると身体を省みないことも暫しあります。ただし、創作活動は精神的な快さを齎せることがあって、制作中に空腹を感じたり、便意を催すこともよくあります。こうした体調に関することは、本能的なものだけではなく、精神に負うところが多いのではないかと思うのです。しかしながら手の皸は精神性で片付くものではありません。酷くならないうちに養生したいと思います。

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