三連休最終日は加飾&窯入れ

三連休最終日です。天候が良く紅葉も見ごろを迎えている時に、どこにも出かけず工房に篭っていますが、新型コロナウイルス感染が広がっている昨今は、紅葉狩りを控えた方が良いと思っています。結局3日間とも工房に長くいて制作に明け暮れました。これはこれで幸せなことで、心が解放されつつ、精一杯頑張った創作活動に満足を覚えました。3日間も工房に篭っていると、制作に集中力が増してきます。それは例年の休庁期間等で長く制作を継続した時はいつもそうでした。次第に創作の深みに嵌っていく感覚で、気持ちが静かに落ち着いてくるのです。素材(陶土)との対話が始まるのはこんな時かもしれません。周囲の空間も時間もわからなくなるのは、心理学でいうフロー状態なのかなぁと思っています。今日も工房に顔を出した美大受験生も相当な集中力で平面構成をやっていました。フロー状態は伝染するかもしれず、夕方工房を後にする時、「今日は疲れた」と彼女はポツリと言っていました。私の作業としては午前中には彫り込み加飾を3点行い、午後には窯入れをするために仕上げと化粧掛けを施しました。窯入れは、窯の中に入れる陶彫部品を上手く組み合わせる必要があり、ちょうど大小の陶彫部品が乾燥していたので、窯内に入る大きさとしてはちょうど良いと思ったのでした。「先生は休むことがあるのですか」と美大受験生に聞かれました。確かにウィークディは公務員管理職として職場に出かけていき、週末は陶彫制作をやっているため、傍から見れば休んでいるようには見えません。東京の美術館へ行くのも鑑賞という仕事と言えばその通りで、私は一日ぼんやりと休むことがありません。でも休みは心が解放されているかどうかで疲労の回復が違ってきます。真に休息を取りたければ、それは自分の内面の問題であり、レジャーに出かけてリフレッシュするのも、全て心の在りようではないかと思っています。それはシンドい創作活動にもその要素があって、心の開放は充分しているのです。自分の生活はバランスが取れていると自覚しています。そんなことを考えていたら、忽ち三連休が過ぎていきました。

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