週末 シュトレンを買いに行った日

シュトレンとはクリスマス時期に売られるドイツの伝統的な菓子パンのことです。1980年から5年間オーストリアで暮らした自分は、何かの機会でシュトレンの存在を知り、大好物になりました。ちょうどその頃、洋菓子作りの修行にきていた日本人と知り合いました。彼は帰国後、郷里である神奈川県川崎市中野島で洋菓子店を始めました。彼の店「マリアツェル」は地元で有名になり、シュトレンを売り出すようになりました。自分は最近日本でも手に入るようになったシュトレンを食べ比べていましたが、ついに「マリアツェル」のシュトレンが一番美味しいのではないかという結論に達し、今年も「マリアツェル」にシュトレンを買いに行きました。パテシェの友人は自作のシュトレンをドイツのドレスデンに持って行ったそうですが、ビールの純粋令と同じく商品登録をされているドレスナーシュトレンにも材料の分量指定があって、日本のそれは認めてもらえなかったと言っていました。でも、昔ドイツで食べたパサついたシュトレンよりも、彼のシュトレンの方が断然美味しいのは確かです。ドライフルーツやナッツ、マジパンがどっさり入っていて、日を追うごとに果実とパン生地が融合されて美味しくなるのです。シュトレンとは坑道とか地下道の意味ですが、幼子イエスを包むおくるみのようなカタチをしているとも言われていて、白い砂糖で覆われた楕円形をしています。薄く切って紅茶と食べると幸せな気分になります。今日は朝から工房にいて、球体陶彫の成形を3点終わらせました。夕方、「マリアツェル」に行こうと家内と約束をしていたので、制作に気合が入りました。買ってきたシュトレンは、親しい人に御裾分けをして、残りは自宅で楽しみます。

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