友人から贈られたSTOLLEN
2014年 11月 7日 金曜日
STOLLEN(シュトレン)とはクリスマス限定の菓子パンでドイツのドレスデンが発祥と言われています。ドライフルーツがどっさり入って周りを砂糖で覆ったもので、保存の効く高カロリーのパンです。実は私の大好物で、毎年シュトレンを購入して楽しんでいます。シュトレンが誕生した中世の頃はキリスト教断食期間にバターや牛乳摂取が禁じられていたので、初めの頃のシュトレンは素朴な味だったようですが、時代を経てバターや牛乳を入れ、さらにドライフルーツが加わって現在のようなシュトレンになりました。STOLLENは独語で坑道や地下道を意味し、またカタチが幼子イエスを包んだ布にも見立てられる説もあります。川崎で「マリアツェル」という菓子店を営んでいる友人から、自作のシュトレンが郵送されてきました。友人は洋菓子部門の川崎マイスターになっていて、確かに彼の作る洋菓子は絶品なのです。その友人から贈られたシュトレンの美味しさは、今まで味わったことのない素晴らしいものです。本国ドイツを凌駕するマリアツェル流シュトレンは、日本人向けにアレンジしたものかもしれませんが、嘗て自分と一緒の時期にウィーンに学んでいた友人は、決して伝統を逸脱したものを作っているわけではなく、研鑽とチャレンジによるものだと理解しています。「マリアツェル」は川崎の中野島にあります。ネットで検索してみてください。ただし、シュトレンはまだ販売していないようで、私が食べているのは試作品かもしれませんが…。
関連する投稿
- 興味深いベルリン滞在記 森鴎外、寺田寅彦、山田耕筰、小山内薫、村山知義、千田是也、和辻哲郎、山口青邨の8人が書籍や展覧会、音楽会等を通して自分が名前を記憶しているベルリン留学に纏わる人々です。「言語都市・ベルリン」(和田博 […]
- 喪中葉書を受け取って… この時季になると喪中葉書が送られてきます。自分の年齢を鑑みると、本人ではなく、その関係者が多いのですが、たまに親交の厚かった本人であったりすると残念でなりません。自分が世話になった人が亡くなり、喪中 […]
- 新聞掲載のフロイトの言葉より 昨日の朝日新聞にあった「折々のことば」(鷲田清一著)に興味関心のある記事が掲載されていました。全文書き出します。「百パーセントのアルコールがないように、百パーセントの真理というものはありませんね。ジ […]
- 週末 制作&シュトレン購入 週末になると、陶彫制作のみに終わらず、何かの用事を一緒に済ませています。今日は映画館や美術館ではなく、知り合いのパティシエの店に足を運びました。用事があっても制作工程は変わらずにやっているので、朝か […]
- シュマイサーの連作版画について 「私の作品を流れている主題は、変化ー人間に、物あるいは風景に、あるいは私に繰り返し起こった変化だ。版画がもつ可能性のうちで、最も魅力的なもののひとつがステートだ:版を刷り、さらに手を加え、変更し、ま […]
Tags: ウィーン, ドイツ, 日常生活
The entry '友人から贈られたSTOLLEN' was posted
on 11月 7th, 2014
and last modified on 11月 8th, 2014 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.