週末 陶彫制作の継続

先週から陶彫による新作を作り始めています。今日は凌ぎ易い気温で、朝から工房に篭ることが出来ました。このところ急に涼しくなって、工房に来ていた若いスタッフたちも疲れが出ているように見えました。タタラと紐作りで2個目の陶彫部品を作ったところで、「新作の部品は今までと傾向が違いますね。」と若いスタッフから指摘されました。確かにその通りで、新作は構築性を全面に出したモノになっていて、全体としては建築的なイメージです。有機的な曲面を可能な限り使わないようにしています。今日も時間が経つのが早く感じられました。制作に集中している証拠かなぁとも思っています。新作は直径3メートルの円形劇場のようなカタチになりますが、一番外側の陶彫部品20個を早く作りたいと思っています。この20個を円形に配列すれば、全体の方向性が早くも見えてくると考えています。タタラがなくなって、また土錬機を回して混合陶土を作る必要があります。明日は土練りをやって、可能なら3個目の成形に取り組みたいと思っています。陶彫制作の土練り→タタラ→成形→彫り込み加飾→乾燥→仕上げ→化粧掛け→窯入れというサイクルが出来つつあります。明日も朝から制作継続です。

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