週末 新しい作品へ向けて
2019年 7月 27日 土曜日
個展終了から早くも1週間が経ちました。間を開けずに新作を作り始めるのが私の流儀です。ちょっと休みたい気分になりますが、休息を入れるのは新作を作り始めてからと決めているのです。実際、新作の陶彫部品のひとつが出来ています。私の場合、制作に苦しんでいる最中に次作のイメージが天から降ってきます。自分を追い詰めているにもかかわらず、これは現実逃避なのかなぁとも思っているのですが、次作のぼんやりとしたカタチが見えてきます。それは根の陶彫部品の連結したものが縦横無尽に網のように走っているイメージでした。床から壁に立ち上がり、血管のようにところどころが太くなっている動的な世界でした。先週までギャラリーに展示してあった「発掘~双景~」に植物的または動物的な生命を感じ取っていただいた鑑賞者も多く、その感想に勇気づけられて、生命体の発展形とも言える次作が朧気なものから次第にカタチを現してきたのでした。壁なら角度のある屏風にしようと思っています。まだ雑駁なイメージですが、制作を進めていくうちに具体的なイメージが次第に決まっていくのです。私にはそういう思索と技法とが行ったり来たりする傾向があります。今日は工房で考える時間が多く、なかなか制作に手が出せない状態でしたが、明日から迷いなく進めていける気がしています。既に作ってあるひとつの陶彫部品は、どこかに組み込んでいこうと思っています。夕方は職場のある地域で祭礼があり、来賓として出席して来ました。昨日から台風が心配されていましたが、何とか盛大な祭礼が出来て喜ばしく思っています。実際は明日から新作を開始します。
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Tags: イメージ, カタチ, 工房, 陶彫
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on 7月 27th, 2019
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