週末の展覧会巡り
2013年 10月 26日 土曜日
今週末は2日間とも展覧会を巡ります。秋は見たい展覧会が目白押しなので、制作を中断して出かける予定を立てました。今日は東京汐留ミュージアムで開催中の「モローとルオー」展、それから工房に出入りしている美大生の個展に行ってきました。制作も休むわけにはいかないので、朝7時から10時半まで集中して制作しました。陶彫部品を数多く作らなければならない状況はよくわかっているくせに、展覧会に行く予定を入れてしまうのは、どういうわけか自分でもよくわかりませんが、敢えて苦しい状況を作って自分を追い込んでいるのかもしれません。余裕のある中で緊張感に溢れた作品は出来ないと思っているところが自分にはあるのです。汐留ミュージアムは企画が良いので、企業が経営する美術館としてはよく出かける美術館のひとつです。「モローとルオー」展も楽しく見ました。ギュスターヴ・モローとジョルジュ・ルオーは師弟関係にあって、ともに影響し合いながら生きた象徴主義の画家です。詳しい感想は機会を改めますが、色彩豊かな画面に魅了されました。それから浅草橋に向かい、同地の倉庫ギャラリーで個展を開催している美大生に会って来ました。工芸工業デザイン学科でテキスタイルを学んでいる彼女は、板染めという技法を駆使して、滲みが生んだ不思議で美しい世界を作り上げていました。20歳そこそこの若さで完成度の高い作品を創りあげた実力に驚きました。これからの展開が楽しみです。明日は栃木県に行って、待望の展覧会を見てくる予定です。
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Tags: 個展, 制作, 展覧会, 散策, 芸術家
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