風景の中で生きる造形

現在、自分のホームページのリニューアルを進めているところです。新しくなるホームページに、「LANDSCAPE」(風景)が加わる予定です。現在画像としてアップできるのは、陶彫による「球体都市」を風景の中で撮影しているもので、カメラマンの意図によるところが大きい画像です。風景の中で融和し、時に対峙する造形作品の在り方に、自分は大きな期待を寄せています。風景の中で生きる造形は、光や影を取り込んで本当に美しいと感じます。自分が彫刻の素材として扱っている陶や木は、大地に息づく自然からの恵みに由来するものです。自分はそうした素材に造形したモノを再び大地に還すような感覚を持って野外に置いているのです。野外への夢は膨らむばかりです。本来、彫刻は自然の中で息づく創作活動で、文明発祥ととも野外に石造された像や装飾が発端になっています。そうしたことからも風景の中で生きる造形を今後も考え続けたいと思います。

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