木彫との組み合わせを考える
2012年 9月 11日 火曜日
現在制作中の「発掘~地殻~」は陶彫部品と木彫とを組み合わせていこうと思っています。我が国の木彫は仏像彫刻を初めとする長い歴史があります。伝統工芸品にしても緻密さや美しさでは特筆に値する木工技術を誇っています。木材に恵まれた環境だからこそ成し得た文化です。ただし、自分が木材を扱う時は、むしろ細部に拘らず、木材がもつ節やひび割れを容認しうる構造的な強さを求めたいと思っています。彫り跡も残します。彩色も想定しています。「発掘~鳥瞰~」や「発掘~混在~」は、加工した厚板に砂を貼って彩色した部分と、陶彫部品を集合体にして組み合わせましたが、今回の「発掘~地殻~」は木彫浮き彫りと、陶彫部品の集合体の組み合わせを考えています。これにはどのくらい制作に時間がかかるのか見当がつきませんが、木彫のイメージを捉え、鑿で彫り出しながら制作工程を修正していくしか方法がないのかもしれません。今はまだ陶彫成形をやっている最中ですが、陶彫が焼成までいく頃には、木彫に挑みたいと考えています。
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