書物の魅力について
2011年 12月 7日 水曜日
自分は昔から書物が大好きです。本の虫と言うわけではないけれど、常に書物を携帯しています。書物は扉を開くと無限な世界が広がっている感じがしています。それは映像のような視覚的イメージが限定されない世界で、自分勝手に想像できるところが良いと思っています。今読んでいるゴーギャンの著作は、画家が住んだタヒチが描かれていています。自分はタヒチには行ったことがありませんが、自分の中でタヒチの情景を作り上げていて、そこで生活するゴーギャンをイメージしているのです。タヒチの情景は、ゴーギャンの絵画から受けたものを自分なりにアレンジしているのです。ゴーギャンは自画像が残っているので、その人物が異文化の中で創作活動をしている様子を頭に思い浮かべています。書物の魅力はイメージ力を鍛え上げ、複雑に絡み合った語彙によって思索を提供してくれることだと考えます。小説も好きですが、やはり自分の読書癖はノンフィクションばかりで、架空のドラマはあまり読んでいません。ましてやテレビや映画になったものはほとんど読みません。イメージが予め作られていることを避けたいのです。書物は自分にとって心の友です。月並みな言い方ですが、通勤時間に友と密会しているように感じています。
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Tags: イメージ, 創作, 日常生活, 書籍
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