風薫り 緑繁れる時

5月末になり気温が上昇してきました。梅雨入り前のとても気持ちのよい時季です。週末の制作疲れを抱えながら、今日も職場で仕事をしていましたが、ややもすれば新作のイメージが頭を過ります。自分の創作に対するヴァイオリズムは春から夏に向けて高揚していくようで、頭でっかちになってしまうことが度々あります。「風薫る」とは風に匂いを感じとる美しいコトバです。また都会の中でも緑は青葉若葉を繁らせています。こんな季節に創作のことだけ考えていたいと思うこの頃ですが、現実は眼の前にある雑務に囚われ、あちらこちらに気を配りながら一日が過ぎていきます。区役所で防災拠点に関する会議がありました。津波を想定した冊子も配られました。自分の職場は横浜駅近くで平坦な場所にあるため有事には厳しい対応を迫られる施設です。爽やかな季節にそれを断ち切ってしまう有事のことを考えながら帰途につきました。

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