京都「下村良之介展」
2008年 8月 26日 火曜日
関西旅行を振り返って、今日は京都国立近代美術館で開催されている「下村良之介展」の感想を書くことにしました。実際に見た日は21日(木)です。昨年は同近代美術館で「麻田浩展」を開催していて、興味深い幻想画家の展覧会がちょうど見られてよかったと思いましたが、今年も「下村良之介展」はとてもラッキーでした。紙粘土で画面に凹凸をつくり、レリーフ状になったところに紙を貼って彩色する下村流技法は、時に古代文様のようであったり、鳥が飛ぶイメージであったりして壁画的な重厚感に溢れる作品でした。自分も陶壁の作品があり、さらに発展させたい願いがあるので、今回の「下村良之介展」は大変参考になりました。イメージを大きなスケールで、また深く追求したい意図が感じられて、自由闊達な作風に自分も勇気づけられた展覧会でした。 Yutaka Aihara.com
関連する投稿
- 再開した展覧会を巡り歩いた一日 コロナ渦の中、東京都で緊急事態宣言が出され、先月までは多くの美術館が休館をしておりました。緊急事態宣言は6月も延長されていますが、美術館が漸く再開し、見たかった展覧会をチェックすることが出来ました。 […]
- 東京竹橋の「あやしい絵展」 先日、東京竹橋にある東京国立近代美術館で開催されている「あやしい絵展」に家内と行ってきました。ウィークディにも関わらず鑑賞者が多く、コロナ渦の影響もあってネットでチケットを申し込む方法は定着したよう […]
- 甲斐生楠音「横櫛」について 先日、見に行った東京国立近代美術館の「あやしい絵展」では、日本美術史に大きく取上げられている有名な画家がいる一方で、マニアックな画家も多く、私が思わず足を止めた作品を描き上げた画家も、私には名に覚え […]
- 虎ノ門の「近代日本画の華」展 東京港区虎ノ門にある大倉集古館へこの歳になって初めて足を踏み入れました。若い頃から美術館巡りをしているにも関わらず、大倉集古館には行かなかったのが不思議なくらいです。調べてみると大倉集古館は日本で最 […]
- 暁斎流の「鳥獣戯画」について 先日、閉幕してしまった「河鍋暁斎の底力」展で、私が気になった数多くの下絵の中から、展覧会のポスターにもなっている作品を取り上げます。ポスターは「鳥獣戯画 猫又と狸 […]
Tags: 作品, 展覧会, 画家
The entry '京都「下村良之介展」' was posted
on 8月 26th, 2008
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.