原点としての「粗い石」
2008年 4月 16日 水曜日
このブログを書き始めた頃に読んでいたブイヨン著「粗い石」。これの感想を2年前にブログに載せています。そこで再び「粗い石」です。再読を重ね、名も無き修道士たちのル・トロネ修道院建造にかかる話は、何度読んでも面白く、また自分の仕事を原点に戻すことができます。昨日の若林奮「100粒の雨滴」における「労働の時間」の表現とも通じるものがあって、坦々とした日常の中で、多くの時間を費やし何かカタチあるものを作らんとする人間の強固な意志は、自分が自分を見失いかけた時にふと気づくことでもあります。短絡的な楽しみより、遠い彼方を見つめて歩き出す楽しみが頭をもたげてきます。自己満足的なことかもしれませんが、自分にとってどんな価値を持つのか、自分が自分を肯定して生きるための手段・方法でもあると認識を新たにさせてくれるものが「粗い石」だと思います。 Yutaka Aihara.com
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Tags: カタチ, 書籍
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