フェルメール「牛乳を注ぐ女」

雨降りの寒い一日になりました。今日は六本木にある国立新美術館に行ってきました。案の定「牛乳を注ぐ女とオランダ風俗画展」は混雑していました。全体を見た印象としては、当時のオランダの風物や衣裳がよく解り、民俗学的な見方をしても面白いと感じました。貴族ではなく、こうした普通の人々が描かれているのは、一般的な暮らしをしている現在の鑑賞者にとっても興味のある情景だと思います。美術的な見方をすれば、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」は傑出しているのは言うまでもありませんが、フェルメールが20代に描いたものと知って驚きました。現在ではポピュラーになった作品ですが、ホンモノを観たのは初めてでした。作品に近づくと照明の当て方で絵の具がやや光っていて観にくい箇所があったのが残念でした。   Yutaka Aihara.com

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