アトリエの101人
2007年 5月 23日 水曜日
こちらは先日ブログに書いた南川三治郎「アトリエの巨匠・100人」と同じ類の写真集で、田沼武能氏が撮影した日本人芸術家101人のアトリエ集です。全員が日本人なので馴染みがあって、より親近感を持って見ることができます。海外の作家にないのは、畳に座って描く日本画家の姿です。ここでも「アトリエの巨匠・100人」同様、ずっと昔教科書で見た芸術家の肖像が、あたかも近所のおじさんやおばさんのように撮影されていて、それを垣間見るだけでも楽しくなります。最後にとても丁寧な撮影ノートが記されていて、その芸術家の周囲、環境を知ることができます。こうした写真集は出版当時どのくらい売れたのか定かではありませんが、自分にとっては宝物のような一冊です。
関連する投稿
- ふたりの画家 芸術家のアトリエや制作風景や周囲の環境を撮影した本を見つけると、すぐに買ってしまう癖があります。表題の本は写真家本橋成一氏による丸木位里・俊夫妻の日常を撮影したもので、とくにアトリエでの制作風景が気 […]
- 渋谷の「レオナール・フジタ 藤田嗣治展」 藤田嗣治(レオナール・フジタ)の画業は何回かNOTE(ブログ)で取り上げていますが、東京渋谷にあるBunkamuraザ・ミュージアムで開催されていた「レオナール・フジタ […]
- 「至福」ベン・シャーン 画面の下半分には麦穂がたわわに実っている様子が描かれ、農夫がそれを眺めながら一人佇んでいる絵があります。アメリカ人画家ベン・シャーンによる「至福」という題名のついた絵です。「至福」はテンペラの他に同 […]
- ジャスパー・ジョーンズの素顔 これは私だけが感じることなのかもしれませんが、アメリカの現代美術の旗手は、誰でもカリスマ的風貌を持っていると信じて疑いません。アンディ・ウォーホルの風貌から受ける偏った印象でしょうか。それともジャク […]
- 「現な像」読後感 「現な像」(杉本博司著 […]
Tags: 写真家, 書籍, 画家, 芸術家
The entry 'アトリエの101人' was posted
on 5月 23rd, 2007
and last modified on 1月 29th, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.