長野県の師匠宅へ
2010年 7月 30日 金曜日
今日は一日夏季休暇を取って、長野県の麻績に住んでいる彫刻家池田宗弘先生宅に出かけました。毎年夏の恒例行事になっている先生の工房訪問ですが、聞くところによると池田先生は南米ペルーに1ヶ月滞在されて、体調を崩されたというので、今回はお見舞いをかねて行ってみました。池田先生はもう既に体調を回復されて元気いっぱいの様子でしたのでひとまず安心しました。長崎県からキリスト教関係の仕事がきていて、昨日まで長崎にいた話やペルーでの話、とりわけペルーの遺跡に見られる巨大な石組みの考察、彼の地の気候風土の感想等、お喋りに時間を忘れるほど楽しく過ごすことができました。先生が住まれているところは人里は慣れた森の中にあるので、ハクビシンが侵入してきたエピソードは自然の中に住まわれているからこそ起こることと思いました。相変わらず先生の彫刻をはじめとする作品の多さに触発を受けて、自分も創作への意欲が湧いてきました。例年先生の工房にお邪魔した後は制作に弾みがつきます。今年も例年に増して頑張ろうと思います。
関連する投稿
- 今年も母校の芸祭訪問 芸祭(ゲイサイ)というと、何とも独特な響きと雰囲気が自分にはあります。相原工房に出入りしているスタッフが、自分の母校で学んでいるおかげで、今年も母校の芸祭(学園祭)に行きました。創作活動またはモノ作 […]
- 時間刻みの生活について 芸術家は自由な時間の中からインスピレーションを得て、それを具現化する仕事だという認識が、私は学生時代からありました。亡父は造園業、祖父も先代も大工の棟梁という職人家庭に育った自分は、自ら決めた時間で […]
- 日常と創作のバランス 現代美術はひと頃前と比べると社会生活に立脚している表現が増えてきました。震災以降、美術は何をすべきなのか、作家が自問自答している場面もありますが、美術作品が村おこしや単なるイベントに使われてしまう可 […]
- 引き籠りの創作世界 旅行はせず自宅の地下室に籠って創作活動を展開したジョセフ・コーネル。近隣を散策し、書籍を漁ってはあらゆるものを収集し、それによって空想の旅に出ることが、即ち創作行為に結びついていた孤独な造形作家に自 […]
- 「濱田庄司スタイル」展 先日、自分の個展の最終日にギャラリーが開く時間より少々早く汐留に行き、表題の展覧会を見てきました。陶芸家濱田庄司は馴染みのある作家です。毎年栃木県益子の陶器市を訪れているので、そこに居を構えた巨匠の […]
Tags: 創作, 彫刻, 日常生活, 芸術家
The entry '長野県の師匠宅へ' was posted
on 7月 30th, 2010
and last modified on 8月 1st, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.