P・クレーの描写について

今朝NHK番組「日曜美術館」を見ていたら、ドイツ人画家P・クレーを取り上げていました。クレーは自分のブログにも度々登場していますが、しばらく記憶の隅にいたと思うと、また立ち現れてくる芸術家の一人です。自分が24歳の頃、初めて訪れたドイツのミュンヘンのレンバッハ・ギャラリーで、クレーが若い頃に描いた具象画に魅せられました。それ以来、クレーはずっと自分の中に住み続けています。その具象画は銅板でしたが、樹木の上にグロテスクな人物がいて、不気味な眼差しでこちらを見ていて、自分の心が抉られるような気がしました。クレーが幼児のような絵を描いても、自分にはあの銅板画がいつも頭にあり、何か恐ろしいものが潜んでいるように思えるのです。番組ではクレーが戦争に翻弄されていた時代背景を語っていました。記号のようなカタチを描いた抽象画であっても、私はクレーが外的な戦争や内的な心理描写をそのまま具象として表現したように思えてなりません。Yutaka Aihara.com

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