見えない落款

個展に出品する「発掘〜遺構〜」のテーブルを支える柱48本。何とか補強も終わり、明日から梱包作業に入れることになりました。この48本の作品にもサインが必要と考えて、和紙に落款を押し、番号をつけて貼る方法をとることにしました。これは今までの作品がすべてそうであるように自分には恒例となっています。そこでさっそく印を彫ることにしました。今回はデザイン性を控え、草書で「相原裕印」という単純な印面にしました。全体は朱文(陽刻)に決め、こつこつ彫りました。結局、柱が床に接する面(裏面)に張ることになるので鑑賞者からは見えません。これは見えなくてもいいものだと思っています。見えるところだけ作るのであれば彫刻はデイスプレイと変わらなくなります。自分の思考や主張によって見えないところも作る、そこが彫刻としての在り方だと考えています。

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