メキシコ映画「フリーダ]

女流画家フリーダ・カーロの独特な自画像は、見るたび強い印象を与えられます。命を抉り出されるような毒のある絵画です。その生涯も起伏に富んでいます。なるほどこういう画家だから映画になるのかなと思いつつ、「フリーダ」を観ました。画面の色彩の美しさ、街の壁の鮮やかさ、登場人物が身に着けている衣裳の美しさ、画面構成も実に巧みで、女流画家の生涯を描く上では映像も芸術性の高いものになっていました。主役の女優の演技でわかったことは、フリーダ・カーロ本人の気性の激しさです。たしかに夫だったメキシコ壁画運動の巨匠リベラとの仲や、実際フリーダを取り巻く人間模様は映画に近いものがあったのではなかろうかと思いました。メキシコ絵画がもつ強さが前面に出た映画でした。

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