ジャコメッテイ・肖像画
2008年 2月 9日 土曜日
ムアに防空壕に避難する人々を描いた素描があるとすれば、ジャコメッテイにも高い表現力をもつ素描や油絵があります。自分はこのジャコメッテイの平面表現に魅かれ、ジャコメッテイの展覧会がある度に、ジャコメッテイの素描か油絵を見られるのではないかと期待して出かけていました。06年の7月に葉山の近代美術館であった「ジャコメッテイ展」を見て、2年前のブログにその時の感動を載せています。油絵が何点も展示されて、いずれも灰色に塗られた画面から正面を向いた顔が現われ出ていました。真実を掴もうと格闘した跡。幾筋も引かれた線。消されて再び引かれる線。切り裂くような線。輪郭ではなく立体を掴もうと迷ったり走ったりする線。色彩も線と同じように描き出す要素として扱われ、絵の具を平たく塗る行為は見受けられません。そんな素描や油絵は、ジャコメッテイの作る細く削り取られた量感の無い彫刻と同じスタンスで描かれたものです。何をやってもジャコメッテイ。一目でわかる独自の表現。そんなところが偉大なのだと思います。 Yutaka Aihara.com
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Tags: 展覧会
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