ドイツ工作連盟
2007年 12月 28日 金曜日
以前から興味はあったもののなかなか身近に感じることができなかったものがドイツ工作連盟です。19世紀末にあったユーゲントステイールからさらに前進して、美術と産業が密接に結びついた組織。20世紀初頭にミュンヘンで作られた組織。参加している建築家や画家やデザイナーの仕事が書物等で紹介されるのを見て大変興味を感じました。当時大きな展覧会がケルンで開かれたのを知って、どんな作品が展示されたのか、どんなことが革新的な作風として話題になったのか調べてみたいと思いました。とくに工作連盟の指導的役割を担った建築家ブルーノ・タウトは日本でもよく知られた存在で、当時彼が試みた「ガラスの家」の資料写真をみて、現在では当たり前になっている素材が初めて多くの人の前に建築として登場した時の状況はいかがなものだったのか、そんなことを思い浮かべながら、いま自分の目前に広がる横浜みなとみらい地区のガラスを多用した高層建築を眺めています。
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Tags: 展覧会, 画家, 芸術家
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