休庁期間でも続く制作

昨年のブログを見ると制作三昧の休庁期間を過ごしている様子が窺えます。やはり昨年も同じかと相変わらずの自分にやれやれと思っています。昨年は作業場に自分ひとり、今年は教え子の美大生が卒業制作を持ち込んで一緒に制作しています。木で家具を作っている彼女は、可憐な乙女を返上して朝から夕方まで休まず鑿を振るっています。自分に似て何時間でも坦々と制作しています。自分は砂マチエールの作業に加えて、今年は「RECORD」の額装があって、昨年より辛い思いをしています。自分で作っておきながら「構築〜解放〜」の幅5メートルを超える大きさと「RECORD」の11ヶ月分の量には腰が引けてしまいそうです。同じ空間にいて、夢中になって制作している教え子の姿を見るにつけ、自分も鞭を打たざるを得ない状況が生まれています。これは神の試練かとも思えるほどです。        Yutaka Aihara.com

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