「エレクトラ」の壮絶な復讐劇

昨年11月13日付のブログに今日書こうとした内容がありました。この「エレクトラ」はウィーンで初めて観たオペラで、上演時間が短いにもかかわらず、旋律が理解できずに退屈さえ覚えてしまったものです。幕が上がるといきなり激しい旋律が流れ、愛人と共謀して父を殺害した母に対する娘エレクトラの復讐に満ちたセリフが綴られていきます。ずっと緊張を強いられる叫びともとれる恨みが延々と続きました。オペラ初体験者にとって、これはつらいものです。この旋律、つまり不協和音を理解するまでかなり時間がかかりました。調和のとれた旋律に物足りなさを感じるほどオペラ通になって、ようやく自分の中の音楽史が更新されました。でもシェーンベルクやベルクを理解するのにさらに時間を要しました。現代美術と似ていて、新古典主義から印象派、さらに表現主義、キュービズムやダダイズムやらを自分の中で咀嚼し理解する過程と同じと思いました。

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