週末 上野と青山の美術館巡り
2013年 1月 19日 土曜日
今日は東京の美術館を巡って3つの展覧会を見ようと予定していました。工房はまだ窯入れしている陶彫部品があるため今日は使用できず、それならば美術館に行こうと決めたのです。まず、上野の東京都美術館で今日から開催されている「エル・グレコ展」。初日でしたが、朝から同展に出かけたので、混み具合は気になりませんでした。きっと徐々に混雑してくるだろうと予想できます。エル・グレコに関しては自分の鑑賞遍歴を振り返って感想を述べたいので機会を改めます。次に訪れたのは国立西洋美術館で開催中の「手の痕跡」展。ロダンとブールデルの彫刻をたっぷり鑑賞しました。自分にとっては大学時代に学んだ原点とも言うべき作品の数々。自分を振り返ることもあったので、これも別の機会に感想を述べます。午後になって向かったのは青山でした。伊藤忠商事が持つギャラリーで「五美大展」をやっていたので見てきました。相原工房に出入りしている若いスタッフが同展に参加しているのです。彼女はテキスタイル専攻の美大生で、黒の染料だけで色彩のバリエーションを生み出した作品と、墨や膠を使って溶解されたような世界を表出する作品を出していました。カオスの中で何かが蠢いていて、得体の知れない生命体の誕生を予期させるようなイメージを自分は持ちました。墨による幻視的な作品は、さらに展開し、拡大深化していけるように思えます。本人による思索も短文で述べられていましたが、まずは作品が雄弁に語ることを考えた方がいいでしょう。彼女の今後の活躍に期待したいと思います。
関連する投稿
- 再開した展覧会を巡り歩いた一日 コロナ渦の中、東京都で緊急事態宣言が出され、先月までは多くの美術館が休館をしておりました。緊急事態宣言は6月も延長されていますが、美術館が漸く再開し、見たかった展覧会をチェックすることが出来ました。 […]
- 土練りのあと美術館へ… 成形に使う陶土がなくなり土練りをしました。陶彫は土を単身ではなく複数の土を混ぜて使っているのです。近々新しい土錬機が来るので、今使っている土錬機最後の仕事かもしれません。自分と懇意にしている陶芸業者 […]
- 午後、八重洲&銀座へ 今日は職場での仕事は午前中で切り上げて、午後は年休を取って東京銀座のギャラリーせいほうに向かいました。途中、東京駅八重洲方面に降り立ち、現在ブリジストン美術館で開催中の「青木繁」展を見てきました。2 […]
- 週末 展覧会&お歳暮 やっと週末になったという気分ですが、今日は工房へは行かず、以前から見たかった展覧会と日頃お世話になっている方々にお歳暮を贈る用事に当てました。見たかった展覧会は東京世田谷区にある世田谷美術館で開催さ […]
- 相原工房スタッフの遠足 今日は快晴に恵まれた一日になりました。相原工房に来ている若いスタッフ3人を連れて、静岡県長泉町にあるクレマチスの丘に行ってきました。言わば工房スタッフによる遠足です。東名高速の海老名サービスエリアで […]
Tags: イメージ, ギャラリー, 作品, 展覧会, 彫刻, 散策, 画家
The entry '週末 上野と青山の美術館巡り' was posted
on 1月 19th, 2013
and last modified on 1月 19th, 2013 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.