「砂」という素材
2009年 5月 12日 火曜日
「砂」は小さな石が集った素材です。風や雨によって姿を変えていき、自然の齎す雄大な景観を作ることがあります。砂丘に現れる風紋に感動を覚えるのはきっと私だけではありません。「砂」はまた不毛なイメージと結びついたり、崩壊の美学を生んだりします。それは人が勝手に妄想することですが、人の手による造形作品に「砂」を使うとすれば、素材の持つ特徴を生かしつつ、「砂」のもつイメージに忠実に従うことがいいと考えます。地平への広がりを見せる「砂」。風化されたものへのオマージュ。そうした世界を具現化するために私はよく「砂」を使います。まだ海岸や砂丘でインスタレーションをした経験はありませんが、「砂」を硬化剤で固めて造形化するだけではなく、いづれ自然に還る「砂」を本来の姿のまま使ってみたいと考えています。
関連する投稿
- 21’図録の完成 5月30日に個展用の図録を作るための撮影を行い、今日新しい図録1000部が自宅に届きました。図録は16冊目になりますが、毎回同じサイズ、頁数で作っています。図録は前頁カラー版で正方形の冊子になります […]
- 個展案内状の宛名印刷 今月の19日から始まる私の16回目の個展。今年も東京銀座のギャラリーせいほうで開催します。先日、案内状が1500部出来上がってきたので、ギャラリーには1000部持参しました。私からは私の友人や知人に […]
- 7月RECORDは「揺らぐ楼閣」 RECORDは一日1点ずつ制作していく小さな平面作品で、2007年から制作を開始しています。一日1点というのはなかなか厳しいノルマで、その日がどんな状況であれ、必ず制作をしていくのです。毎年テーマを […]
- 21’個展図録の色稿と案内状印刷 来月の個展に関する図録の色稿が出来上がってきました。今度の個展で16回目になりますが、図録に関しては1回目から同じ大きさ、同じ頁数で作っています。案内状(DM)は1500部印刷されて手元に届きました […]
- 「 《オヴィリ》1・2」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「第5章 タヒチ滞在(1891~1893年)とパリ帰還(1893~1895年)」の「3 […]
Tags: 作品
The entry '「砂」という素材' was posted
on 5月 12th, 2009
and last modified on 1月 30th, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.