嘉徳「なべ加那の墓」
2008年 3月 27日 木曜日
家内の母方の先祖は奄美大島の南方にある嘉徳という集落の墓地に葬られています。今回の旅行の目的は嘉徳を訪ね、墓参りをしてくることです。奄美大島を縦断している唯一の国道58号をレンタカーで南下し、さらに国道を離れ農道のような細い道を進み、いくつかの峠をこえたところに目指す嘉徳がありました。墓守をしてくださっている徳ミドリさんは集落の入り口にある畑にいました。嘉徳は入り江に面した位置にあり、夏はサーファーがやってくるようで、その注意書きが貼ってありました。それにしても風光明媚というのは、この嘉徳を指して言うものかと思われるほど、海は美しくエメラルドグリーンに輝き、入り江の周囲の岩壁は海風の造形を施され、南国に自生するアダンの樹々が生い茂っていました。そんな海岸の樹々の間に小さな墓地はありました。家内の先祖は姓を「量」と言います。その量一族にゆかりの伝説があります。量家の墓の隣に古い「なべ加那」の墓があり、「なべ加那」は豪族出身の美貌で天資豊かな女性だったそうですが、叶わぬ悲恋があったことが伝えられています。「嘉徳なべ加那」という島唄もあります。島唄といえば嘉徳はJポップの歌手元ちとせの出身地でもあります。 Yutaka Aihara.com
関連する投稿
- 「中空の彫刻」読後感 「中空の彫刻」(廣田治子著 […]
- 週末 創作へのモチベーション 昨日までは梱包用木箱作りと陶彫部品の梱包に励んでいましたが、今日は来年に向けた新作の陶彫制作を行うことにしました。今月の個展が迫っているので、その準備として梱包をやっていたのですが、そればかりやって […]
- 「結語」について 「中空の彫刻」(廣田治子著 三元社)の「第二部 ゴーギャンの立体作品」の中の「結語」の「1 木彫と陶器」「2 親密な環境における彫刻」「3 […]
- 21’図録の完成 5月30日に個展用の図録を作るための撮影を行い、今日新しい図録1000部が自宅に届きました。図録は16冊目になりますが、毎回同じサイズ、頁数で作っています。図録は前頁カラー版で正方形の冊子になります […]
- 週末 木箱に収納開始 週末になりました。週末になると今週の創作活動のことを書いていて、個展に向けた進捗状況を述べさせていただいています。陶彫部品を梱包する木箱が15個完成し、今週からその木箱に陶彫部品を2・3点ずつ収納し […]
The entry '嘉徳「なべ加那の墓」' was posted
on 3月 27th, 2008
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.