三連休初日は地域行事参加&陶彫制作
2019年 11月 2日 土曜日
今日から文化の日を含む三連休が始まりました。この時期は学校に限らず地域でも文化祭が盛んに行なわれていて、私が勤務する職場の地域でも文化祭があります。私は開会のセレモニーに呼ばれていて、午前中はそこで挨拶をしてきました。今月も休みになると用事がいろいろあって、週末全てを創作活動に充てられないことが少々残念です。今日は午後になって工房にやってきました。新作は屏風と床置きの連結した集合彫刻になる予定で、三連休は連結する陶彫部品を作り始める計画でいます。屏風に接合する陶彫部品、床に置く陶彫部品、それと屏風と床を繋ぐ陶彫部品のうち、まだ手をつけていない箇所は、屏風と床を繋ぐ蒲鉾型の陶彫部品です。根が這い出していくようなイメージなので、根の陶彫部品と称していますが、これは私の陶彫作品の大きな特徴でもあります。先月、栃木県益子町から届いた陶土に今日から手をつけました。土錬機を回し、陶土を混ぜ合わせ、そのうち数枚のタタラを準備しました。タタラは掌で叩いて座布団大に引き伸ばします。それをビニールで覆って、明日から始める成形に使うのです。成形はタタラと紐作りの併用です。午後の制作が始まると、漸く週末の定番の風景とも言うべき創作活動が自分の中に戻ってきます。今日はウィークディの疲労が残っていたためか、なかなか集中できずにいましたが、気持ちは楽しくなって、創作活動に充てられる貴重な時間を過ごしていました。思えば学生時代は時間が沢山ありました。贅沢な時間を贅沢とも思えず過ごしてきましたが、その頃は自己表現が定まらず、また将来に対する不安に苛まされていたので、贅沢な時間とは認識できなかったように思えます。先日出かけた美大の芸祭でも若い学生たちは、皆んな不安を抱えて制作をしているのだろうと察しました。自己表現が定まり、技法を獲得した今でも私には迷いや不安があります。学生時代とどこが違っているのか、私はどれだけ成長したのか、分からなくなることもあります。社会人としての仕事に就き、多忙になったことは結構なことだと思いますが、それを言い訳に自己表現が上滑りしているのではないか、何も考えずに効率ばかりを気にしている時に、私は魂の抜け殻のような作品を作ってしまうのではないかと思いを巡らすことも多々あります。そんなことを気にしながら、夕方まで工房にいました。にわかファンになったラグビー・ワールドカップの決勝戦が始まるまでに工房から自宅に戻って来ました。