週末 陶彫制作を続行
2021年 4月 4日 日曜日
4月に入って初めての日曜日ですが、今日のところは通常通りの制作時間で陶彫制作を続行しました。先月末で二足の草鞋生活を解消した私は、もう少し余裕を持って制作が出来るのですが、習慣というか、現状保持が気分的に楽なのか、今日は朝9時から夕方3時までの6時間を工房で過ごしました。今日は昨日作り上げた陶彫成形2点の彫り込み加飾を行いましたが、彫り込み加飾は時間がかかるので、2点同時に作業するのは不可能でした。私はつくづく陶土と向き合っているのが大好きで、暫し時間が経つのを忘れていました。ウィークディの仕事がなくなり、もう学校運営を考えなくてよいという安堵感もあって、陶彫の世界に埋没できたのかもしれません。これは今まで勤勉に働いてきた自分に対する褒美と考えてもよいと思いました。もちろん創作活動は創作なりの難しさがあって、そこを極めていくのは大変なものですが、これからの人生はそこに特化してやっていけばよいと考えれば、思考の整理が出来て、私にとっては生き方の単純化に繋がるものです。単純な思考回路になっても芸術の奥は深く、果てしない世界が広がっているように思えます。彫刻とは何か、モノが存在するとはどういうことか、その存在によって鑑賞した人にはどんな意識変革が期待できるのか、そうしたあらゆる哲学をそこに込めて作品を作っていくものだと私は考えていて、芸術という茫洋とした海に、心もとない櫂で舟を漕ぎ出していくイメージなのです。舟を漕ぐイメージは私のコツコツとした制作姿勢に通じるもので、時に私の舟は笹舟のように波間に翻弄され、大海を把握するのに人生はあまりにも短いなぁと感じてしまいます。追々日々の制作時間のことも考えながら、舟を漕いでいきたいものです。明日も工房にやってきます。
関連する投稿
- 週末 新作は直方体が基本 今日は朝から工房に篭りました。新作の3点目の陶彫部品の成形を行ないました。現在は床から立つ直方体を作っています。比較的大きめな直方体を立ち上げましたが、今後は大小さまざまな直方体を考えています。大き […]
- 今年最初の夜の制作 三連休でやり残した作業を、今晩仕事から帰宅した後、工房でやりました。1時間程度なら寒くても作業が出来ると判断して、暗い夜道を工房に向かいました。工房に着いて作業を始めると、工房に棲みついている魔物に […]
- 三連休 充実の3日間 今日で三連休が終わります。初日は陶彫制作の後、フェルメールとムンクという人気絶大の美術展に出かけてきました。2日目は20個目の陶彫成形と21個目の成形のためのタタラ準備で朝から夕方まで工房にいました […]
- 週末 テーブルの上に広がる世界 週末になって、いつも通りの制作三昧です。このところ週末はよく雨が降ります。今日も工房の開け放した窓から時より雨が入ってきていました。朝から夕方までずっと陶土と格闘していて、充実した時間を過ごしました […]
- 8月 制作目標を考える 8月1日になりました。今日は生活習慣病検診があって、職免をいただいて午前中は病院に行きました。胃の検診でバリウムを飲むので、午後は職場に行かず、今日も昨日と同じ夏季休暇の半日分を取りました。自分はバ […]
Tags: イメージ, 制作, 工房, 彫刻, 陶彫
The entry '週末 陶彫制作を続行' was posted
on 4月 4th, 2021
and last modified on 4月 4th, 2021 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.