週末 9月に入って…

9月に入って最初の週末です。9月の制作目標は別の機会に書くとして、今日はNOTE(ブログ)でいつもやっているように、週末をどう過ごしたか、行動を記していきたいと思います。今日は映画や美術展の鑑賞があったため、早朝7時に工房に出かけ、2時間で座布団大のタタラを6枚作りました。陶土を掌で叩いていると汗が流れてきました。多少涼しくなっても作業は骨が折れます。午前10時過ぎに常連になっている横浜の中心部にあるミニシアターに出かけました。家内は演奏活動があったため、私一人で映画を観に行ったのでした。観た映画は「モリのいる場所」。97歳まで生きた画家熊谷守一のある夏の日を描いたもので、主役夫妻を演じた俳優の山崎務と樹木希林が秀逸でした。築40年以上の木造家屋に住み、30年以上も庭から一歩も外に出なかった老画家は、毎日飽くことなく庭にいる虫や飛来する鳥、拾った石を眺めて過ごしていました。夜になると「学校」と呼んでいる画室に篭って絵を描く生活をしていました。名声欲や金銭欲もなく好きなことだけに没頭する日常、同じ美術を志す者として、そうした悠然とした暮らしぶりが見たくて、この映画を観に来たのでした。詳しい感想は後日に改めます。映画が終わった後、車を置きに一度自宅に戻って、家内と駅で待ち合わせ、2人して東京銀座に向いました。GSIXの蔦屋書店のアトリウムを会場にして、最近工房に出入りしている若い彫刻家が個展を開催していたので見てきました。彼は多摩美術大学で助手をやっている木彫家です。積み木のように角材を積んで、全体を構成する言わば私と同じ集合彫刻をやっていて、その角材に所々色彩を施しています。その色彩は絵の具ではなく染料を使っているため、微妙な色合いになっているのが特徴です。蔦屋書店のアトリウムは多くの人々が往来し、作品の前で写真を撮ったりしていました。こういう機会で作品の知名度を上げることも作家の戦略としてはいいことだなぁと思いました。有楽町付近で大雨になり、不安定な天候の中を帰宅しました。彼の個展によって気持ちに弾みがついたので、明日は制作一辺倒にしたいと思います。

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